長い旅(ルパン三世)

□第8話
1ページ/1ページ

次の日私は朝早くに本屋に行き、銃について書いてある本を買った

アジトに帰宅し、私の部屋に戻り早速開いてみた

「おおぅ・・・びっしり・・・」

だがこれを半分以上覚えるくらい勉強しなくては、だからね

バッグに入ってたノートを使って重要な用語や銃の構造、種類などを書き込んでいく





作業開始から数時間

いつの間にか没頭していて、気づいたらもうすぐ夜だという時間になっていた

ルパン「名無しさんちゃん、お風呂空いたよ〜

今日ほとんど顔だしてくれなかったから俺寂しかったぜ〜?」

あ!昨日入ってないじゃん!やっちゃった

「ちょっと没頭しちゃってさ、じゃあ借りるね!」

いやーうっかりしてたわ、昨日はいろいろあったからなぁ

私は勉強を中断して風呂場へ向かった

ルパン「没頭?どれどれこれか・・・」

ルパンは勝手に机の上のノートを開いた

ルパン「こりゃすげぇや!銃の教科書かっつーくれぇ

というか、次元に教わらなかったのか?」

疑問に思いつつもノートを読み進めていった





「あ〜しみる〜」

ついこんな言葉が出てしまった私はおっさんなのか

湯船から上がり、体を綺麗にして風呂を出る

「・・・幸せを〜訪ねて〜♪」

体を拭きながら『炎のたからもの』を口ずさむ

「炎と〜燃えさかる〜私は〜・・・あっ

そういえば服洗濯しちゃったじゃん、どうしよう」

しょうがない、借りるか

いらない服がないか聞きに行こうとタオルを巻き、眼鏡をかけてリビングに行く

「ねぇ、なんかいらない服ない?」

ドアを開けながら言う私

を、3人がガン見したまま固まっている

しかもよく見ると3人とも顔が赤い

「ど、どうしたん・・・?」

ルパン「い、いや〜名無しさんちゃんがそんな大胆だったとは、ヌフフ!

いやいや俺はそれでぜ〜んぜん構わないんだけどね!」

ニヤニヤしながら言うルパン、そんなルパンに次元は帽子を深くかぶり、五エ門はため息をつく

私は自分の格好を再認識し、やってしまったと思った

「ちっ違うっての!服がないんだよ!」

最初は気にしていなかったが改めて言われるとだんだんと恥ずかしくなってきた

今まで一人暮らしだったのでその習慣が仇となってしまった

次元「なんだルパン、何も渡してないのか」

五エ門「不二子の服を借りればよいのでは?」

ルパン「いやでも勝手にやったら不二子怒りそうだし・・・」

まあ確かにね、しかも知らない奴に自分の服は貸せないわな

次元「ったくしょうがねぇな、寒いだろうがちょっと待ってろ」

「え、うん・・・」

そう言うと次元は私の横を通り過ぎてリビングを出て行った

恐らく自室に行ったのだろう

五エ門「・・・次元は何をしに行ったのだ?」

ルパン「まさか、女物の服持ってたりして〜?」

「ちょ!だったら笑う!」

もうすでに笑ってるけど

そう言った直後、後ろから気配がした

次元「んなもん持ってるわけねぇだろ

ほら、これ使いな」

次元が渡してきたものは、アニメでよく着ていた黄緑のパジャマだった

「おぉぉ・・・いいの?着て」

次元「あぁ、しばらく使ってくれて構わないぜ」

あのパジャマを着れるなんて本当に幸運すぎる!

しかも次元ちゃんが使ってるものって・・・ああこれ以上いったら変態だ、やめよう

「じゃあ早速・・・」

五エ門「っ!?闇夜殿!?」

ルパン・次元「おいおいおいおい!」

ついここでタオルを取ろうしてしまった私を惜しいと思いながらも止めた2人だった

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ