短い旅(短編)
□本当のお前
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カラ「フッ・・・今日もイケてるぜ」
俺は今松野家にお邪魔している
だがタイミングが悪かったのかこいつ以外は出かけてるようだ
俺は机を挟んでカラ松の向かいに座っている
「何でそんなカッコつけるようになったんだ?」
いつも思っていた疑問を投げかける
カラ「・・・これが本来の俺だからだ
静寂と孤独を求める今の俺が本当の俺だったんだ
わかるか?」
「わからん」
カラ「そうか・・・」
いや落ち込むなよ
てかわかったらわかったらでアレな気がする
「俺、元のカラ松のほうが好きだったんだが、まあ他人が兎や角言うことじゃあねぇな」
少し寂しそうに言う名無しさん
カラ「えっ、す、好きって、というか他人なのか・・・!?」
喜怒哀楽が上手く表せずに戸惑うカラ松
突っ込むところが少し違う気もするが、俺の好きなカラ松だ
「戸惑いすぎだろ
今のカラ松が好きだし他人でもない・・・と思う」
というかそう願いたい
カラ「そ、そうか・・・
ありがとな」
「お、おう・・・///」
何でお礼なんだ、こいつ自分のかっこよさ無自覚かよ
黙ってればイケメンなのになぁ
カラ「それと、確かに他人なんかじゃない
俺にとって名無しさんは・・・その・・・」
もごもごとし始めたカラ松
何を言おうとしてるのか聞こえないのでカラ松の隣に座り直した
その瞬間
ぎゅ
「・・・!?」
突然のことすぎて今の状況をまとめるのが精一杯だった
カラ「俺にとって名無しさんは!
必要不可欠な存在っていうか、傍にいたいっていうか、その・・・
こっ恋人でも、構わないくらい、の存在・・・」
「・・・は!?え、ちょ、えぇ!?」
ちょっと待てこれは俗に言う・・・
「告白・・・か?」
いやいや待て待てそれはないだろ
カラ「・・・あぁ」
あっただと・・・
嘘、ではないな、カラ松すごい熱い
いつものナルシストはどうしたよ、こっちが恥ずかしいんだが
ぎゅーっとカラ松を強く抱きしめ返す
「これが俺の答えだ」
カラ(痛い痛い痛い!)
(あっ悪い)