百年に一度…(LAW)

□第三章、出会いのカルテット
1ページ/2ページ



クークー……



ロー「……なにか起こりそうだ」



朝日に照らされた甲板で、空を気持ち良さそうに飛ぶカモメを仰ぎ見ながら、トラファルガー・ローはポツリと呟いた。


時刻はまだ、早朝6時


彼のいつもの起床時間はだいたい9時、


寝起きが悪い自分が、今日は何故かこの時間にスッと目が覚めた。


二度寝も考えたが、どうも眠気が襲ってこない。


ロー「まあ、早起きは三文の徳とは言うが……(バタンッ!!)」


その時、船内へ入る扉が開き、シャチが伸びをしながら出て来た。


シャ「くぅ〜〜あ!!よし、今日も元気にシャチシャチ体操から始めるぞ……って船長ーーー!!」


シャチはみるみる赤くなりながら、「あの……えっと…」となにやらわたわたしている。


ロー「……なに体操だと?」



シャ「あー!!いえっ、何でもないっす!おはようございます!!」


ロー「ああ、」


シャ「いやー、にしても今日は船長珍しく早いっすね。なんか良からぬ事でも起こらなければいいンすけど。」



こいつ……



さっきまで、自分でも思っていた事だが、人に言われるとなぜか腹が立つ。



ロー「ROOM……」



シャ「わー!!すんません!!マジすんません!」



すると、



ーーーバタンッ



ベ「ああ〜〜、いい朝だ。よし、今日も元気にベポベポ体操から始めるぞ……って、キャプテン!!」



船内から、ベポが出てきてシャチと同様、わたわたしている。



そこにシャチが歩み寄る。



シャ「よ、よお〜〜ベポ。なんだ?ベポベポ体操って……」


ベ「ア、アイアイ……あれは…その…」


ロー「いや、シャチ。お前もさっき……」



ーーバタンッ!!



ペ「さあ、新しい朝だ。希望の朝だ。ペンペン体操を……」



「「お前もかよ!!」」




ローは一人、頭を抱えた。



こいつら、どんだけ体操好きなんだ…



新たに得た(かなりどうでもいい)三つの知識を三文の徳としていいのか。



これだったら、甲板などに出ずに自室にいれば良かった……



向こうでは、クルー3人がなにやら言い争ってる。


シャ「だから、なんだよ!!ベポベポ体操って!?」


ベ「アイー、なんでもない!!」


ペ「お前ら、言っておくがさっきのはな……あれだ…」



……うるせえ


ロー「ROOM……」



「「ん!?」」



ロー「…シャンブルズ」



「「うあーー!!」」


ボチャン、ボチャン、ボチャン!!



船から各、200m地点に落とす。


ロー「そんなに体操好きなら、水泳でもしてろ!!」


そう言い張ると、俺は静かになった甲板で持っていた医学書を開いた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ