愛されGirl

□4.マネージャー
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歓迎会兼親睦会が開かれてからは、またしばらく全員一日まるまるオフという日が無い日々が続いた。



凛も大分仕事を覚えてきていたが、紡とまだ共に行動していた。




この日も個々に仕事が入っているメンバーをそれぞれ見送り、心配なメンバーには付き添う事になっていた。



心配なメンバーと言えばナギと環なのだが、環はMEZZO"として壮五と一緒に今日も収録の為、自動的にナギに付き添う事になる。




「マネージャー、凛さん、行ってきます!」

「行ってきます」

「壮五さん、環さん、行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃい」




壮五と環を見送ると、ソファでくつろぐナギを急き立てる。




「ナギさんも行きますよ!」

「OH、ノー!今紅茶飲んでます!」

「紅茶は置いて、ナギ君!」




ナギから紅茶を奪うと、三人で車まで向かう。



紡の運転で撮影スタジオまで向かう道すがら、凛はMEZZO"の後ろ姿を思い出していた。




◇◇◇◇



「ただいま戻りました」

「あ、お疲れ様凛ちゃん」




凛は一人事務所に戻って来ていた。



紡は「今のうちに夕飯の買い物に行ってくる!」と言って、凛を事務所前で降ろしてスーパーへと向かって行った。



事務室には万里が仕事をしていた。





「あれ、紡ちゃんは?」

「スーパーに行ってます」

「そっか、休憩もろくにとれないだろうから、隙間時間に行かないといけないんだね」

「万里さんこそ、休憩ちゃんと取ってくださいね?」

「ハハ、ありがとう」

「あの、万里さん。社長いますか?」

「あぁ、いると思うよ」

「ありがとうございます」




凛は机に荷物を置くと社長室へ向かい、ドアをノックする。




「どうぞ」

「失礼します…社長、お疲れ様です」

「あぁ、凛。お疲れ様」




社長はニッコリと微笑む。



「どうかしたかい」

「あの…お話しがあって」




凛は社長の机に歩み寄る。






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