小説(カゲプロ((クロハ受)
□クロハの心(シリアス)
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この話は……アザミの一言から生まれた
アザミ「クロハの心…考えた事ある?」
その一言は先程迄賑やかだったこの部屋を空気の如く賑やかさを消し去った
カノ「………何で?」
やっと口を開いたのは鹿野修哉。
だが其の顔はクロハと云う言葉の
せいなのか怒りに満ち溢れていた。
アザミ「……クロハは最後、消えたくないって言ったわ…でも…私見たもの…知ってるもの……クロハは…ずっと」
続きを言おうとすれば今度は鹿野修哉の横に居る長身の青年が口を開く
セト「……アザミさん。クロハは俺等を何度も……何度も殺したんスよ…?」
其の言葉はアザミの口を篭らせる
アザミ「分かったわ……このはなしはもうおしまい!さぁ、楽しみましょ?」
この空気の重さに耐えられなかったのはアザミ自身でもあり、またマリーも思っていた事だった。
マリー「…クロハも…生きてたんだよね……この世界を……ちゃんと…自分の姿で………………」
そう述べたマリーの言葉は
重たい、冷たい空気の中で消えた
その言葉が……
新しい物語の幕開けとなる事は…
まだ…誰も知らない……。