銀魂
□silversoul high school 2
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said銀時
暗い暗い闇の中。
どこかもしれない闇の中で俺は妙におちついていた。いつもなら「どこだココォォォォオ!?」とか言ってそうなのにな。
とりあえず流れに身をまかせる。
すると、前には光、後ろには闇。
…これァ行くっきゃねぇだろ。
俺の身になにがあったのか知らねぇけど、たぶん光の方いったら目が覚めるとかそんなんだろ。
大方、溺れて気を失ったりしたんだろ。
たぶん目を覚ましたら、神楽と新八が「銀さん!」とか呼んでるんだろ。
どうせ、そんなオチだろわかってんよ。
俺は光のほうに泳ぐようにして進む。
そして、光は俺を包んで────。
「…ちゃん…」
んァ…?なんだよ…
「…んちゃん…!」
きょう休日だろ?もうちょい寝かせろよ…
「…ちゃんなんて毎日が休日ネ!」
いやいや何言っちゃってるの。一応今日仕事入ったじゃねぇか。銀さんがんばって働いたよ?もうすぐ三十路なのに元気な10代の先頭たってがんばったよ?
「何いってるネ、働いたのは私たちアル!銀ちゃんサボってばっかでなんもしてくれなかったアル!」
いやいやいやいやあのね、あれはサボってたんじゃなくて、大事な大事なおしごとであって「ながいわァァァァア!!!」
するどいツッコミで、俺はとびおきる。
銀「おいコラ新八、デカい声出すんじゃねぇよ。まだ銀さん夢の中だったのに」
新八「何いってんだァァア!!起きてただろうがァァア!会話してたでしょうがァァア!」
神楽「新八うるせぇアル。だまるヨロシ」
新八「なんで僕が怒られるんですか!」
銀時「なぁ、それよりもさ」
まわりを見渡すと、見たこともないような光景。
銀時「ココ、どこなんだ…?」
目の前には、大きな学校。
たぶん…高校か?
俺たちはその学校の校門前に倒れてたらしい。
新八「銀さん…僕の記憶があってるなら、僕たち川で溺れたはずじゃ…?」
神楽「そうネ!なんか川にどんどん沈んでって、きづいたらココだったアル!」
銀時「…てことは…」
「トリップ?」
新八「エエエエエエエ!?
そ、そんなことあります!?」
神楽「まじでかァァア!!私たちトリップしたアルか!空間超えたアルか!?」
銀時「いや、そうと決まったわけじゃねぇ。ココは江戸かも知れねぇしな。もしかしたら、また源外のじぃさんの道具が誤作動おこして江戸のどっかに飛ばされたのかもしれねぇし。」
神楽「えー、じゃあ、空間超えてないアルか?私の隠された力じゃなかったアルか?」
銀時「なんでそこで厨二でてきたァァア!」
新八「全く、危機感ないんだから…。もしもう戻れなくなったらどうするんです!」
銀時「いや、戻れんだろ。所詮ここも江戸だろ?見覚えないけど。」
神楽「そうアル。どっかでこんなとこ見たことあるアル。どこか知らないけど」
新八「ですよね!こんなかんじのとこ、江戸にもいっぱいありますよね!見たことないけど」
「「「……」」」
ウソだろォォォォォォォオ!!!
俺たちの声が静かなココに木霊する。