【メシア】
□no.2
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「なあ・・・・・」
「・・・・・・」
「おいなぁって・・・・」
「・・・・・」
「なぁっていってんだろイレイザーヘッドぉぉおお!!」
「五月蝿い黙れ」
「まあまあ二人とも落ち着いて・・・ねっ!!」
8月某日。
夏休み休暇に入った英雄高校は閑散としていた。
ちょうどお盆の時期ということもあり、自己鍛錬に勤しむ生徒の姿も無い。
そんな中、エアコンの効いた職員室で高らかに叫ぶのはプレゼントマイク。
大声で揺さぶられ、心底うざったるそうにしているのがイレイザーヘッドこと相澤消太。
それを必死でなだめようとしているのが、かの平和の象徴、オールマイト。
そんなお盆休暇真っ最中になぜこの三人が学校にいるかというと。。。
「盆休み返上で新学期の準備とかシヴィーぜ英雄高校・・・」
ビル群のように乱立した書類にオーバーヒート気味のマイクは相澤の服を離したと思えばジム机に突っ伏した。
「仕方ないだろ、毎年入試の内容やら予算やらが大規模なせいで夏から始めないと間に合わない」
「・・・とは言っても予算が8桁超えるのは流石としか言いようがないよね」
オールマイトもまたうんざりした様子で手に持っていた資料の束を指で弾く。
そんな時ーーーー
「「「!!!」」」
突然構内に鳴り響く警報音。
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください。先生方は直ちに目標のいる校庭付近へと出動願います』
その放送を聴き終える間もなく、オールマイトは校庭側の窓を開け飛び降りていき、残った二人も玄関へと急いだ。