リク込み長編

□咲良が咲くほんの前のお話・第2章
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マジックside

でも

それでも・・・そんな反応に少ながらず喜んでいる自分がいた

あのソルトさんが・・・

絶対無敵と言われたソルトさんが・・・

私の力で地にうずくまっている

「ははははっ!!」

軽くアバラを蹴れば痛みに歪むソルトさんの顔。

ブーツの先に仕込んだ鉛が効いてるみたい

つつくような蹴りなのに荒い息を漏らして時々うなる声が聞こえる

「案外・・・ドSだな・・・」

私を見つめることも出来なくなったか。

目をぎゅっと閉じて、切れた目尻の血が赤い涙のようだった。

「そ、こばっか・・・辞めろっ・・・グッ・・・」

今度も加減なしでアバラに蹴りを叩き入れる

ソルトさんの荒い息が止んで動かなくなった

ギュッと目を閉じたまま動かない。

やりすぎた。と自覚したのはこんなにも遅かった
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