リク込み長編
□ロウソクの灯(アカシ・番外編
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《父親》
私の父さんは、皆の父さんとはどこか違った。
皆の父さんは休みの日にどこかに連れていってくれる、プレゼントをくれる
そう言うけれど私の父さんは・・・、
家は違った
いつも母さんは泣いていて、父さんは浴びるように酒を飲んでいる
私が産まれた時からそうだったから・・・
それが変だとは思わなかった。
これが私の運命。
これが私に託された使命だと。
そう思っていたから・・・。
ただ傷ついた母さんを抱き締めて、狂った父さんを恨んで・・・
それしか幼い私には出来なくて・・・。
将来の明るい光を・・・、幻想を、ずっと信じ続けていた。