赤鬼作 短編集

□てっぺんの和解
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センターside

額に貼られた冷えピタをもう1度よく貼り直した

案の定、熱を測ってみたら38°の高温ですぐに横にした。

今やっとほとんどの介護が終わって一息ついてるところだった


そろそろ帰ろうかと、立ち上がった時

どこか違和感を感じて制服の裾に目を移した

「っ・・・!」

寝入ったおたべが、制服の裾をぎゅっと握っていてそんな一面にふと顔が赤くなってしまう

くそ・・・なんで、おたべなんかに動揺してんだよ///

できるだけ平常心を保っておたべの指を制服から外していく

「んっ・・・」

うっすら目を覚ましてきて中腰の私を不思議そうな目で見つめてくる

「かえ・・・るん・・・?」

「え。ぁああ」

頼りげのない返事に内心自分でもため息がでる

もっと・・・ほら・・・色々あっただろうにさ

「あかん・・・だめ・・・」

いつものおたべとは雰囲気も顔立ちも声色もまったく違う。

そのギャップに顔が真っ赤になって心拍数が格段に跳ね上がったのがわかった

「なんで?」

直球に問いかけたら、ふにゃっとした笑みを返された

「居てて欲しいから・・・」

もう・・・ダメだってさ・・・こんなの。

上半身だけ起き上がってた体をもう1度ゆっくりベッドに押し倒す

「ん・・・?せんたー・・・?」

だ、だから


こんな無防備なのが悪いんだ。

こんなの・・・可愛いすぎんだろ。

おたべの唇に唇を寄せてギリギリで止めた

「っなっ」

そうしたらおたべから顔を持ち上げて軽いリップ音が鳴った

「せんたー・・・顔真っ赤やで」

まだ寝ぼけてるくせにニヤニヤ笑ってるから・・・

今の主導権はこっちなんだってば。

プツッとパジャマのボタンをひとつ外した

抵抗するかと思いきやただその有り様をボーッと見てるだけで動かない

「いいんだな・・・?」

おたべだって子供じゃないんだ

キスして脱がしてるって事は何をされるか分かってるはずなのに

それか寝起きと風邪が重なってただ頭がはっきりしてないだけか

どっちにしろこんなおたべが悪いんだからな。

ボタンを全て外し終えれば真っ白なお腹と小振りな胸が露わになった

「んっ」

弱い加減で指圧を加えれば少しだけ声を漏らした

その反応に今度こそちゃんとスイッチが入って、自分からおたべの唇を奪いに行った

「っぁう・・・ねつ・・・うつるっ」

舌を絡ませながらのキスは病人に合わせたゆっくりとした動作のキス

なのにこんなにも吐息を漏らすのはきっと今が体調を崩してるから

「おたべの風邪なら・・・移っていい」

敏感な尖端をちょっと指でいじったら今日一番の大きな反応を示してくれた

「あっ、だめっ、せん・・・たぁ」

尖端を口に含んで舌でコロコロと転がしていく

「やぁっ、あっ、あかんっ、てっ」

乱れた息が耳にかかって、こんなにも私で感じてくれてるのが嬉しかった

指でもう片方をいじりはじめたらおたべの喘ぎ声がよりいっそう大きくなってきた

「あぁ、せん、たー。もっ、むり・・・んっあっ、やっぁ///」

腰を何度かビクビク揺らしてその後ぐったり動かなくなった

「あ・・・ヤバイ・・・病人相手にやりすぎた・・・?」

気づいた時は遅くて、やっと目がさえてきたおたべに弱々しく睨まれた

「ご、ごめん・・・」

「せん・・・たぁ・・・加減あるやろ・・・バカ」

怒ってる素振りは見せても首に腕を回して抱き締めてくる

「可愛いかった・・・。惚れ直したよ」

耳元でボソッと呟いたらおたべの耳がまた真っ赤に染まったのが分かった。
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