赤鬼作 歌詞
□からくりピエロ
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遥香side
待ち合わせは二時間前なのに・・・
この大きな時計の下には私が独り、ただ独りで立っているだけだった
それが答えなの・・・?
それが由依の返答なの・・・?
理解しているつもりでも、私の胸はキュウッと締め付けられる
犬の散歩をする人、友達と追いかけっこをする子供たち、そんな子供たちをさぞ微笑ましそうに眺めながら会話に花を咲かせるお母さん方。
待ちゆく人が、流れる雲さえも、私を嘲笑っているかのようだった。
そう。認めてしまえば楽なのに。
認めるのは簡単なのに。簡単なのに・・・
なぜか困難で・・・
認めれば前に進めるのに。
分かってるのに。
信じられなくて、信じたくなくて・・・
あなたの中で私は・・・
そう、きっと・・・
創り続けた道化師なんでしょ??
そう回って回って回り続けて。
踊って踊って踊り続けて。
操られ続け、疲れ果て息が苦しくなったとしても。
貴方に弄ばれ続けたとしたって・・・
それが・・・私の悲しい、虚しい末路なんだろう。
あなたに・・・由依に・・・歩み寄れないまま・・・近づけないまま・・・
辿り着けないままで。