リクエスト作品

□おふざけからの
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南那side

涼香さんは面白い人

だってほら、すぐこんなに真っ赤になるんだもん

「も、もう!やめてよ」

こんな言葉非力過ぎて・・・。ちょっぴり笑みが訪れる

「可愛いですよね、涼香さんりんごみたい」

涼香さんを見てると猫を触ってるような気分になる

愛しくて可愛いくてなんとも言えない

「だって・・・」

だから私は変だよね、猫に恋しちゃってるんだから

「なーにゃ・・・、私のことあんまり馬鹿にしないでよ」

ぐるっと視界が回って気付けば涼香さんの下にすっぽりと収まってる状態

私の腰あたりに座ってて両手は地面に伏されてる

「涼香さん・・・?」

「私だって先輩だもん・・・やれば出来るから・・・」

それは私に言ってるって感じじゃなくてぶつぶつと独り言を繰り返してるって感じ

「ご、ごめんなさ」

「嫌だ、もう遅い」

ぐっと顔との距離が縮まって、反射神経で顔を遠のかせてしまう

「ほら・・・どうせただ遊んでただけなんでしょ・・・」

いくら性格が変わっても表情までは変わってなくて、このしゅんとした顔に胸が詰まるのもおなじみの事

「本命は涼香さんだけですよ」

私からキスを落とせば耳までまた真っ赤にして、いそいそと私から離れる

結局涼香さんが主導権を握ったのはわずか5分くらいで、その後からはいつも通りに戻ってしまった

確かに主導権を握った涼香さんはかっこよくて素敵だけど

私としてはうぶな涼香さんをいじる方があってるかも知れない

だってこっちの方が楽しいもん

「ひゃっ・・・だから耳触んなってっ」

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