リクエスト作品

□近付けない
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ヨガside

欲しいものはなんでも手に入れてきた。

金も地位も権力も。望めばなんでも手に入った。

金で買えるものは全て揃え、知恵のような買えないものは何としてでも手に入れた

そのおかげか、中学の頃にはもう何不自由ない生活で欲しいものなんていらなかった

でもそれはマジ女に入って・・・

ソルトさんに出会い変わったんだ

あの人と戦った時は15分もかけないか、掛けれるかで1発だって当てることは出来なかった

無敗だった私がソルトさんに1発も当てられないまま負けた。

その事実は私を憎しみの果まで突き落としソルトさんをいつか超すという塊で出来上がった

でも・・・その感情は日に日に別のものへと変わっていった

ソルトさんを私の「もの」にする。

舎弟なんかじゃない、暴力もくわえない。

ただ私のペットになってもらうってだけで直接的な害はくわえない。

ソルトさんに負けてからいやと言うほどソルトさんの情報は耳にこびりついてる。

中学の頃から最強だった事も今は妹と二人暮らしなことも、父母に虐待され続けてた事も・・・父母が事故で亡くなってることも・・・。
────

その過去を突きつけ脅せばあのソルトさんが簡単に膝まづいた。

それは予想外で、もっと抵抗すると思ってたから。

「何すればいいんだ・・・」

じろっと凍るような睨みが私の体に刺さる

「私のものになってくれればいいんです。」

微笑んでソルトさんと同じ高さになるように中腰になった

そして頬を片手で包み込めば嫌そうな顔をして頬を引きつらせる

「殴るならなぐれ・・・」

今度はそっぽ向いて動かぬ手足をばたばたさせた

手足はまとめて縛ってあるからそう簡単には、ほどけない。

ソルトさんが何か言おうと口を開いた瞬間それを遮るように唇を重ね合わせた

そんな優しいものじゃなくて、荒々しく痛々しいキス。

目を見開いて必死に離れようとしてたけど手足の不自由な今、そんな抵抗は非力すぎる。

ばたんっと後ろに倒れたソルトさんは足をひねったのか一瞬顔を歪ませた。

ソルトさんの体に多いかぶさるように、腰あたりに座りソルトさんを見下ろした

首筋から襟の1番下まで爪を滑らせる

そしてスカーフをほどけば何をされるのか分かったのか今度は青ざめた

表情が楽しい人だ。

「やっ・・・めヨガ・・・」

「ソルトさんの過去は調べ尽くしちゃったなー」

わざとらしく、上を向いて喋ると悔しそうに下唇を噛み締め横を向いた

「いい子にしてたら痛くしないから」

ふふって笑えば目をギュッとつむる

そんなソルトさんが可愛くて今度は優しくキスをした。

え?

このあとどうなったかって??

んー・・・それは私とソルトさんの秘密。

その後資料と録音機奪われて殴られたのは事実。

でもその顔は怒りじゃなくてほんのり笑ってた

教えて欲しい??

それはまた今度・・・。

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