青鬼作

□飴と鎖2
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美優紀side
山本さん…やめて…

「渡辺さん…心配なんや」

やめて…
寂しくない…撫でなくてもいい…
今日も逃げ場が待ってる
私はここにいるのが嫌で走って教室を出た

「渡辺さん!!」

山本さんに手首を強く掴まれてしまった

「やめて!!」

私は山本さんの手を振り払ったその時の山本さんの顔が似てたんよ…お義父さんの手を振り払った時の顔に

「いや!!」

「大丈夫や!!うちや!!」

「やめて!!」

「殴ったりせん!!落ち着き!!」

「山本さん…」

私達はその場に座り込んでしまった…

「渡辺さん…」ギュッ

「えっ…」

山本さんに抱きしめられてる…?

「あんたを助けたい…昔のうちと似てるんよ…」

「昔の…山本さん?」

「そうや…」

「作り笑顔をしてるところが?」

「それもあるな…別の理由もあるで?」

「別の理由?」

「渡辺さん…虐待されてるやろ?」

「えっ…なんで…」

はじめて気づかれた…なんでわかったん?

「うちもな小さい頃ようやられとった…」

「えっ…そうなん?」

「せや…高校入って一人暮らししとるから今はされてへんけど…まだあの家におったらやられとったとおもう…」

「そうなんや…」

山本さんも…虐待されてたんやな…やからわかったんか…

「渡辺さん… 辛いよな…」ギュッ

山本さん…なんでそんなに優しいん?さっきあんたのこと拒絶したんやで。

「なぁ…良かったらうちと一緒に住まんか?」

「へっ?」

「作戦あるんよ」

「山本さんに迷惑が…」

「大丈夫やってうちが助けたいんやから」

優しすぎやろ…

「それに…_________やから」

「えっ?なんて言うたん?」

「なっ何でもないで///」

ほんまになんてゆってたんやろ?
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