赤鬼作 短編集

□酔っ払い
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遥香side

「もうっ・・・大丈夫??」

だから由依にお酒飲ましたくないんだよ・・・

由依は体質的にお酒弱いはず、なのに絶対むちゃする

「なーあ?ぱるるーもっと飲もよー」

「飲まないから!!明日休みじゃないんだよ?」

ちょっぴり厳しめに言えば悲しそうな顔して潤った目で見つめてくる。

「頭痛いー」

「飲みすぎた、由依が悪い!!」

「ウー・・・」

口調は厳しかったかもしれないけど・・・

これでも心配してるんだから・・・

「じゃあひとりで飲むー」

「駄目だから!」

無理矢理手をひいて、寝室まで強制連行。

「変態やな〜ぱるるは」

「なっ!そんなんじゃないから!!」

もう・・・ほんと酔った由依のペースは困る

「ん〜何ー?してほしいん??」

ニヒニヒ笑ってベッドに押し倒してきたから軽くパニックになった

「由依!!」

「冗談・・・もう寝るから、そばで寝て??」

軽く頬を叩いて手をぎゅっと握った

「酔いすぎは駄目・・・、可愛いから・・・逆に襲っちゃう」

「んーなんてー?」

最後の言葉はどうか聞こえてませんように!!

そう願いながら、由依の胸に顔をうずめた

由依の体はポカポカしてて・・・とっても暖かかった

「なぁぱるるぅ?」

「寝れない?」

こくんと軽く縦にふる

「おいで」

アルコールが回って眠気がないのかな?

しっかりと抱きしめて背中をリズムよくぽんぽん撫でていく

「赤ちゃんちゃうもん」

「やめた方がいい?」

なでる手を止めたら、服の裾をぎゅって引っ張って上目遣い

なんでこんな可愛いんだよ・・

「眠れる?」

「ずっと撫でて」

そんな甘えてくるお姫のお願い。

由依が寝息をたてるまでずっとお姫の望み通りにしてあげた。

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