赤鬼作 短編集
□甘えてよ
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ぱるるside
ちょっとぐらい甘えてよ・・・
年上だから、とか総監督だから。って気を張ってるのかもしれないけど私たちは、メンバーの前に友達でしょ?
自分で思った一言なのに・・・シュンとしてしまう。
友達・・・か・・・。
「由依最近疲れてない?」
そう声を掛ければ眉をぐっと下げた
『 大丈夫やで、それよりちょっと今日は遊びに行けやんわ』
そう言い残して去ろうとするから・・・ほっぺをぎゅっと挟んで、真っ直ぐ目を見つめた
「由依、無理は駄目だよ??いくらリーダーになったからって由依もひとりの人間なんだから」
「・・・」
ぽかーんとした顔だったけどふんわり微笑んだ
「そう・・・やな・・・。でも後輩が育つ為にもあたしがしっかりせんと」
はぁ・・・もう。
なんで分かってくれないの・・・
私は・・・・・・。私は!!
「由依が倒れちゃったらどうするの?それこそ大事でしょ?」
そう言ったら猫線をくっきり浮かび上がらせて目を細めた
「じゃあ...甘えていい?」
「もちろん」
「フフ♪」
胸に顔をうずめてぎゅっと背中に腕を通す
そんな由依が可愛いくて懐かしくて・・・
甘えていいんだよ??だって友達なんだし・・・同期なんだし。
私の片思いの相手なんだから
【終】