Splatoon

□甘えん坊
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アオリside

この度ホタルちゃんが風邪をひきました。

「ゲホッ」

風邪をひいて二日目

一日目はなんともないよって笑ってたけど、今日の朝はホタルちゃんの呻き声で目が覚めた

目が覚めるぐらいホタルちゃんはうなされていたから

「ホ、ホタルちゃん?!」

揺さぶり起こしていいものなのか・・・
でも起こさないと苦しそうなホタルちゃんが・・・

慌てふためきちゃんとした答えが出てこない

一瞬のうちで頭ん中グルグル回しすぎて普段からあんまり使ってないアタシの頭はすぐに蒸発し始める

「ホタルちゃん、起きて・・・」

トントンと優しく肩を叩く

何度か繰り返すうちに、顔を熱で真っ赤にしたホタルちゃんが目を開けた

「ホタルちゃん!」

「アオリちゃん・・・」

顔を赤く染め、吐く吐息が熱い

ほんのり瞳がウルウル潤っている

「ホタルちゃん大丈夫?!」

「・・・うん」

笑う気力も頷く気力も無いのか一言だけが帰ってくる

「熱測ろ?ちょっと待っててね」

立ち上がろうとした時、弱々しくパジャマの裾を握られる

「え?」

「アオリちゃん・・・行かん・・・といて・・・」

不覚にも

潤んだ瞳で見つめられドキッとしてしまう

「でも熱測った方が」
「大丈夫やから、測らんくてええから・・・」

胸がドキドキうるさい

握り締められた弱々しいホタルちゃんの指

高潮した頬

「だからお願い・・・いかんで?」

あぁもうこんなの反則だよ

「ホタルちゃん・・・そこ寝っ転がって?」

困惑した、疲れきった顔ながらも素直にこてんと寝っ転がる

「じっとしとってな?」

ホタルちゃんが悪い。

風邪だって分かってる

風邪だから、顔が赤くて、目がうるうるしてて、タレ目がいっそう垂れてるようにみえる

いつもはツンケンしてるホタルちゃんが珍しく甘えてきてて、可愛らしくって抱き締めたくなって

「アオリちゃん・・・?」

「ホタルちゃんが悪いんよ?」

腰の上に乗り、寝そべっているホタルちゃんの肩をつかむ

抵抗しないのをいい事に軽く口付けをする

「ア、アオリひゃ」

呂律の回ってない彼女

「なあに、ホタルちゃん」

ホタルちゃんが何か言いたげに口を開く

返答を聞く間もなく、口が半分開いたホタルちゃんに再度唇を近付ける

開いた口に舌を入れ込み激しくホタルちゃんを求めた

息苦しくなってきたのか、力は弱いけれど必死にアタシの胸元をトントンと叩いてくる

ゆっくりと、唇を離した

銀色の糸がアタシとホタルちゃんを繋げている

「ア・・・アオリちゃ・・・なん・・・で・・・」

肩を上下させながら、遮断されていた酸素を肺いっぱいに吸い込むホタルちゃん

だって仕方が無いよ

ずっと抑えていたのに、それをホタルちゃんが破っちゃうんだから

「初めてだった?」

問いかけに初々しくコクンと頷く

「そっか、それは良かった」

ある程度呼吸が落ち着いた所で再び唇を重ね合わせる

「んっ///」

色っぽい吐息がホタルちゃんの唇から溢れた

クチュクチュという唾液同士が絡まり合う音が寝室に広がっている

「んっ、ふはっ///んん・・・」

ホタルちゃんの両腕がアタシの背中に回される

肩に添えていた手は、ホタルちゃんの頬を包み込んだ

「アオリちゃん・・・」

きっとホタルちゃんは熱で上がっちゃってるだけ

ホルモンのバランスが乱れたからとかそんな感じだろう

実際アタシの事は従姉妹としてしか見てないはずだし、風邪が治れば思い出したくない思い出になるかもしれない

分かっていても貴方を求めてしまう

ずっと抑え我慢していたものがようやく手に入った

一時だけでいい、きっと今日1日限りのホタルちゃんがアタシを求めてくれる日だから

はらりとめくれたパジャマから手を差し入れる

ホタルちゃんの暖かいお腹に触れた

「それは、だめっ///」

抵抗する声を聞きたくなくて、また唇を唇で塞ぐ

身体に触れた

性感帯を貪った

甘い声に酔いしれ熱い吐息を確かめる

今日だけでいい、ホタルちゃんの本心じゃなくたっていい

今だけでいいから、少しでもアタシを求めて下さい。

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