Splatoon

□ナワバリバトル
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ホタルside

リッター3Kカスタムを肩に担ぎ、変装の為と大したギアも付いていないマスクとキャップ帽を身にまとった

「アオリちゃん、用意出来たけんね?」

アオリちゃんはまだあれやこれやと武器選びをしてる

「何がええん?」

「あ、ホタルちゃん、ちょっと待ってね!ローラーで悩んでるの・・・」

悩むってほど数もない

カーボンローラー、スプラローラー、ダイナモローラー

ローラーだけって言ったらざっとこの程度

「なんでもええっしょ、性能なんて大して変わんないんだし」

一番前にあったから手に取っただけの3Kカスタムを見せながら言った

「ダメだよ!距離とかインクの量とかサブとか・・・」

あーもうまた始まった

アオリちゃんの武器入れの1番前にあったカーボンローラーを手渡した

「んじゃはいこれ、アタシが選んだのでいいっしょ?」

アオリちゃんの申し訳程度の変装セット、ニット帽とサングラスを同時に放った

「はよ付けんかいね、時間なくなるで」

たまにだけどこうしてナワバリバトルに出る事がある

休憩時間とか、たまにあるオフの日とかだけど

少ししかない休みをナワバリバトルに使っちゃうのはやっぱりインクリング特有の性質なのだろうか?

ロビーに向かい受け付けを済ませ対戦相手を募集する

「久しぶりだね!ホタムガッ!!」

間一髪の所でアオリちゃんの口を塞いだ

皆もう集合してきてるっちゅうの

「ホ、ホタテちゃん!」

無理あるやろアオリちゃん・・・

3Kカスタムの先端でコツいておく

丁度同時に8人のインクリングが集まった

まず最初のバトルエリアは、Bバスパーク。
アタシとアオリちゃんは同じチームだった。

アタシらのチームは、リッター3Kカスタム、カーボンローラー、N-ZAP85、ノブァブラスター。

うんうん、なかなかええ武器が揃ったと思う

相手の武器もモニターで確認しておく

スプラチャージャー、バレルスピナー、ホクサイ、ヒッセン

ノブァブラスターと、N-ZAP85はともかくローラーには不向きな武器が揃ってる

アオリちゃん大丈夫なんか・・・?

バトルが始まる三秒前

アオリちゃんは焦る様子もなく久しぶりのバトルに目を輝かせている

アオリちゃんの事は気にせんでええ

アオリちゃんは、アタシが守るんやから。

バトルが始まった

突進型のアオリちゃんはすぐに見えやんくなる

チャージしながら進まなくちゃいけないアタシは皆と少し出遅れた

アタシは出遅れるぐらいが丁度いい

皆の目を盗んでか、1人ウチらの領域に突進してきたホクサイ

出遅れてるアタシを一直線に狙ってくる

チャージしていたインクを放った

カキンッと音がする、まずはひとりを撃ち抜いた

そこから皆が塗っていたBバスパークの中央に登った

登った瞬間ビーコンを置く

予想通り、中央には先にスプラチャージャーが居てアタシだと勘違いしたスプラチャージャーがビーコンを撃つ

その隙に後ろに周りスプラチャージャーを撃ち抜いた

二人目。

マップを見て仲間の様子を見る

中央を支配していたスプラチャージャーがいなくなり動きやすくなったのか一斉に敵地に攻めあげていく

バシュッ

背中にどろりと敵のインクが当たる

しまった

ばっと後ろを振り返る

相手はチャージし終わったバレルスピナー

このままチャージしていては間に合わない

やられる

咄嗟にカモン!と大きな声で叫ぶ

インクが当たる

あともう1発当たればリスポーン地点に戻される

息苦しさを耐えぎゅっと目を瞑った

けれど・・・一向にインクが当たらない

ゆっくりと目を開けるとさっきバレルスピナーが立っていた場所に敵のインクをばっしゃり被ったアオリちゃんが居た

笑顔で手なんか振ってる

ナイス!!

嬉しくなって思わず叫んだ

アオリちゃんにばっか助けられてちゃ顔が上がんないよ

アタシだって

これからなんだから。

腕時計を見る

残り二分

大丈夫だ、まだ時間はある

カーボンローラーが中央に戻って来て、ノブァブラスターがやられている

一気に体制が崩れまた攻めあげられている

久しぶりのバトルなんだから、1回戦ぐらい勝たせてやらんとね

スプラチャージャーのレーザーをジャンプで避け代わりにインクをお見舞いしてやる

N-ZAP85の後ろに立ち回っていたヒッセンも同じように撃ち抜いた

ナイス!N-ZAP85からの声が上がる

足元が敵インクで汚れ軽く塗るとすぐに体が光り始めた

ダイオウイカが溜まった合図

使うこと無く撃ち続ける

1度も外さないように

中央の真下でカモン!の声

この声はアオリちゃん

チャージャーに狙われ尚且つホクサイに挟まれている

恩返しはしないとね

飛び降りスペシャルのダイオウイカでホクサイを倒したそのままの流れでスプラチャージャーの方に向かう

スプラチャージャーが逃げ出した

きっともうすぐダイオウイカが切れてしまう

それを分かってか離れた所でスプラチャージャーがアタシに焦点を合わしている

さっと体の後ろにビーコンを置いた

マップからアオリちゃんをタップする

スプラチャージャーを目で捉えながらアオリちゃんの方にスーパージャンプをする

スプラチャージャーがビーコンを撃ち抜いたのが見えた

引っかかった。

チャージが完了

慌てふためくスプラチャージャーを撃ち抜いた

「ふう、アオリちゃん大丈夫?」

アタシの後ろに立っていたヒッセンをアオリちゃんがローラーを振り上げ倒した

「大丈夫!ホタルちゃんこそありがとう!」

会話は少なかった

それでもお互い頷き少ない残り時間を攻め上がる

3…2…1…

ジャッジ君の旗がバシッとアタシ達のチームに振り落とされる

「やった!ホタルちゃん!!」

こうして第1回戦は勝利として幕を閉じた。
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