文庫本、漫画小説

□20XX年物語
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奇妙な生活がスタートし、夜が明けた。


そして、2人が目覚めた頃、ふと思いついた様に瑠華が話始めた。


「あのさ、流衣。


今日あたしバイトがあるのよね〜。


あんたはどうする?」


「えっと・・・邪魔じゃなければ一緒についてって良いかな?


出来る事なら手伝いもするし。」


「そうね。 こんな所に1人でいたってつまんないし、良いわよ。」


こうして2人は瑠華のバイト先に向かう事になった。


バイト先は河川敷に程近いマクドナルドだった。


「おはようございま〜す」


「おはよう。おや?その子は誰だい?」


「あたしの友達。今、家に泊まりに来てるの。

で、どうしてもバイトしてる所が見たいって言うから連れてきたって訳。」


「そうなのかい?まあ良いよ。」


「あ、あの、お手伝いできる事があれば何でもします!」


「ははっ、面白い子だね。まあ今日は見学してなよ」


「あっ、ハイ」


そして流衣は瑠華の仕事を見学した。


仕事が終わり、瑠華がふと大声を上げた。


「ああ!!!」


「え?!どうしたの?」


「ねえ、今日何曜日?」


「日曜日だけど・・・・・」


「うげ!学校行くの忘れてた!!」


「え!? 今日学校に行くの?普通学校は休みじゃないの?」


「まあね〜、あたしの行ってる学校は特殊でさ〜


来れる時に来いって言う学校なのよね〜。」


「へ〜、そんな学校があるんだ。」


「一緒に来る?」


「うん・・・暇だし・・。


でも一緒に行って大丈夫なの?」


「平〜気平気。1人ぐらい部外者が入ったってわかんないもん。」


「そういう・・・ものなの?」


「まあ、行きゃあ分かるって。行こう!」


「うん。」


2人は瑠華が通う学校へと行く事になった。


〜S黄尾高校〜


「ここがあたしが通ってる高校。」


「へ〜。」


「あたしの両親もここの高校に通ってたんだって。」


「そうなんだ・・・。」


「流衣、あんたは保健室で待ってて。」


「え!? 何で? 何処も具合悪くないよ?」


「いや、そう言う意味じゃないのよ。」


「へ?」


「保健室にはね。


あたしも、あたしの両親もお世話になってる先生がいるのよ。」


「へ〜、それは凄いね!」


「でしょ?その先生にも会わせたいし


他に待つ教室も無いからそこで待ってて。」


「うん、分かった。」
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