リクエスト小説

□もう1つのルート
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「後は任せた・・・」


「リオン?! リオン!!」


ガコンと言う音と共に、エレベーターが動き始めた


スタンたちはエレベーターで、上へと向かっていった。


その姿を見守り、リオンはその場にしゃがみこんだ


ソーディアンのシャルティエを抜き


「つき合わせてしまったな シャル」と言った


『良いんですよ坊ちゃん 何処までもお供します 僕のマスターは坊ちゃんですから』


ソーディアンのシャルティエは、ちょっと誇らしく答えた


「これで良かったんだろう、マリアン・・・」


そう呟くと同時にリオンはゆっくりと目を閉じた


その直後、本格的に、洞窟が崩れ始めた


急激に海水がなだれ込んでくる


その水の中に、リオンは飲み込まれていった


叙々に遠のいていく意識


リオンはその中で仲間の幸せを願った


・・・・それからどのくらいの時間が経ったのだろう


遠くから誰かが自分の事を呼ぶ声が聞こえた


『・・・・ちゃん』


はっきりとは聞き取れない


『坊ちゃん』


微かに聞こえる 僕を呼ぶのは誰だ


『坊ちゃん!!!』


シャル? 何故僕を呼ぶ 僕はもう・・・・


『坊ちゃん! しっかりしてください』


しっかりだと? 何を馬鹿な事を・・・


『坊ちゃん! 僕たち助かりましたよ!』


助かった・・・? そんな事があるはず・・・


そこでリオンは目を覚ました


「う・・・・」


『坊ちゃん! 気が付きましたか?』


「シャルか・・・ うっ、ゲホゲホ」


『坊ちゃん! 大丈夫ですか? 海水を多量に飲みましたからね』


「ゲホ・・・あ、ああ大丈夫だ しかし、何故僕は助かったんだ?」


『どうやらわずかに出来た隙間から流れ出たみたいです』


「そうか・・・幸運と言うべきなのかそれとも・・・」


『お気持ちは分かります あんな事した直後ですもんね』


「ああ・・・ところで、ここは何処だ?」


『・・・ここに見覚えはないですか? 坊ちゃん』


「・・・・クレスタ北の海岸か・・・」


『これからどうします? 坊ちゃん』


「ダリルシェイドには戻れないだろう、そう言う事を僕はした」


『ですよねえ・・・・』


「・・・・これから僕はどうすれば良いんだろう・・・・・」


リオンは仲間達が戦っているであろう


空を見上げてそう呟いた

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