リクエスト小説

□最後の時
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その日、スタンにとってはいつもと変わらない朝を迎えた。


ルーティが子供たちを起こし、ご飯を作っている


子供たちは、眠い目を擦りながら、身支度を整えている。


そんな中、スタンはまだ夢の中でまどろんでいた。


そのうちご飯が出来、ルーティがスタンを起こしに来た


フライパンを思いっきり打ち鳴らし、声を張り上げる


「スタン! いつまで寝てるのよ! いい加減起きなさい!」


「ううう、分かった 今起きる」


「ご飯が出来たから、用意が出来たら来て頂戴」


スタンはそれを聞いて急いで身支度を整える。


そして、皆が揃った所で、ご飯を食べる事になった。


「皆揃ったか? じゃあいただきます」


「「「「「「いただきます!」」」」」


わきあいあいと食べる


スタンとルーティは、その様子を見て微笑む


幸福に満ちた、大切な時間


ご飯を食べ終え、ルーティは茶碗洗いを始めた。


子供たちは、掃除をしたり、遊んだりしている


スタンは、それを見ながら、ゆっくりと立ち上がった。


外では、カイルとロニが遊んでいた。


それをちらっと、見てから、自室に入っていく。


ルーティも、後から入ってきた。


「今日は何処まで行って来るの?」


「ウッドロウさんからの依頼だから、ファンダリアまで行って来るよ。」


「結構遠いのね、頑張って。」


「ああ、平和になったのに、モンスターが出始めてるからな。」


そう、この頃なぜか、モンスターが出現する様になって来ているのだ。


その為スタンは、モンスター征伐を行っている。


それで生計を立てているのだ。


今日も出かける為、準備を始めようとしていた


まさにその時、外で悲鳴が響き渡った。


「うわああああああ!」


「な、なんだ?」


スタンは慌てて外へと飛び出して行った。


そこには見慣れない男が立っていた


男はロニを人質にとっていた。


「なんだお前は?! ロニを放せ!」


そう言いながら、スタンは武器を捨てた。


「目的は何だ? 金か? レンズか?」


「貴様らの命だ!!」


男はそれだけ言うと、スタンに切りかかった。


スタンは、いきなりの攻撃にガードも出来ず、もろに攻撃を喰らった。


それが致命傷となり、スタンは動けなくなってしまった。


「ふん、4英雄だと聞いたが、たいした事ないな。」


男はそう言いながら去っていった。

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