文庫本、漫画小説

□常陸院兄弟の思い
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なんで、こんなやつがいるんだろう・・・・


俺たちは 常陸院 光と馨


親でさえ、見分けが付かない一卵性双生児の双子


だけど、そんな俺たちを見分けられるやつがいる


あいつ・・・藤岡 ハルヒ


この学校では稀にみる特待生で、庶民の出身


こいつだけが唯一俺らを見分ける事が出来る。


一卵性双生児の俺たちを


見た目がそっくりだから、中身も一緒だと思っていた俺たちを


自分たちではない他人に見分けられるのなんて、初めてだ


どんなに髪型を変えても、色を染めても、なぜか分かる


凄いと思うし、怖いとも思う


今まで、間違われてきた分、愕然とした


これまで築き挙げた物が、一気に崩れ去っていく感じがした。


ハルヒと会ってなかったら俺達の人生はどうなってたんだろう・・・


もしあいつが、壷を割らなかったら。


そして、ホストクラブに強制的に入らず、そのままいってしまったら


そしたら、ただのクラスメートだったのかも知れない


ハルヒは人の見た目をまるっきり意識しない


自分の性別さえ気にしていない。


まるで女だと自覚してないとさえ感じる


オマケに天然で、テク無しで人を引き付ける


そんなやつが何で、俺たちを見分けられるんだろう


それだけは不思議でしょうがない


そしてなぜか気になる・・・


これからの話は、どうなるんだろうか・・・・


それは皆の想像に任せるぜ


じゃあ俺らはこの辺で


ハルヒをからかいに行って来るぜ!

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