ゲーム小説

□TOD〜マリーとルーティの出会い
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『マリー! 逃げろ! マリー!!』


『駄目だ! お前を置いてなんか逃げられない!』


『マリー! 危ない!!』


「うわ〜〜〜〜〜〜!!!」


マリーはそう叫ぶと、ガバッと勢い良く跳ね起きた


「・・・・? ここは?」


見慣れない部屋に寝かされていた為、マリーは混乱していた。


すると突然ガチャリとドアが開き、老人が部屋に入ってきた


「気が付いたかい?」


老人はマリーにそう、声をかけた。


「あなたは・・・・? それに、ここは?」


「ここは、私の家だよ。 あんたは崖の下で倒れてたんだ。」


「崖の下に倒れてた・・・?」


「覚えてないのかい?」


「・・・・・・・・」


マリーは力なく、首を横に振った。


「そうかい・・・無理も無いかもねえ」


「貴方が、私をここまで運んでくれたのか・・・?」


「ああ、運んだのは私だが、見つけたのは私じゃあないよ。」


「では、いったい、誰が私を・・・?」


そこまで話した時のことだった。


バタンと勢い良く戸が開き、黒い髪の女性が部屋へと入ってきた。


「やあルーティ 戻ったかい?」


「ええ、薬を買ってきたわ 気が付いた見たいね」


「ああ、今さっき気づいたところだよ。」


話しが一段落下ところで、老人がマリーに向き直った。


「この人があんたを見つけてくれた人だよ」


「そうだったのか・・・ ありがとう」


「気にしないで それより、名前はなんていうの?」


「マリー マリー・エージェントだ」


「そっ、 私はルーティ・カトレット 宜し
くね」


「ああ、私の名前を言うのを忘れていたねえ」


老人は、今思い出したようで、すまなそうに自己紹介を始めた


「ここの旅人の小屋の管理人で、ベイル・ハドンだ」


「運んで頂いた事 感謝する」


「なに、困った時はお互い様さ


それよりも、傷が癒えるまでここで休んでいくと良い」


「そうして貰えるとありがたい」


「ところで、マリーはどうして、あそこの崖にいたの?」


「分からない・・・思い出せないんだ・・・」


「もしかして、記憶喪失ってやつ?」


「可能性はあるな 頭を強く打っていたようだし」


「思い出せるのは名前だけ?」


「その様だ・・・・・」


「まっ、おいおい元に戻るだろう。」


「ねえ、マリー 怪我が治ったらあたしと組まない?」


「組む? ルーティは何をしているんだ?」


「まあ、簡単に言えば何でも屋ね


頼まれた物を取りにいって、お金を貰うのよ」


「そうだなあ、記憶が戻るまで


ここに置いておくという訳にもいかん」


「色んな所を回るから


もしかしたらマリーの事を知っている人に会うかも知れないしね。」


「それが元で、記憶が戻るかも知れないしな」


「色々考えてくれてありがたい 私も出来ればそうして貰いたい」


「OK 交渉成立ね 改めて宜しくね、マリー」


「こちらこそ、よろしく頼む」


そう言うわけで、マリーはルーティと組む事になった

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