ノラガミ短歌
春の風花びら髪にくっつけて君がつくのは嘘の本当
何もかもその香り立つ刹那より考えること億劫になる
梅の花愛しい人を追いかけて湯島の社永久に咲きつつ
降る雪を掌にうけしばし頬にうけ色無き空に瞽女は旅立つ
夜をこめて降り積む雪に中学のドリルの丸つけ筆を走らす
知らぬ間に握ってしまった温もりはいつかの記憶神の秘め事
四郎
(2016/3/5 更新)
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