兎戦士
□ごわ
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どうすればいいの!?
「…いつ帰るわけ?」
学校から帰宅、玄関で靴を脱いで自分の部屋へと入る。
キング・カズマも一緒に…。
部屋の真ん中でキングは気持ち良さそうに毛づくろいをしている。
「ログインしていいの?するから!いいの!?するよ!?」
キーボードの前で問いかけてもキングは相変わらずの無表情。いや、首をかしげてこっちを見ている。恐る恐るエンターキーに指を持っていく。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ログインと同時にキングが消えた。というか吸い込まれた。オズのあの鍵穴にすっぽりと。掃除機で吸引されるように吸い込まれた…。
「…パンクしそうなんだけど」
ぽつりと本心がこぼれる。
画面上ではキングがフツーにピョコピョコと歩いている。ひとりで焦ってる自分が正直バカらしい。
「分かった!あーもぅ、分かった!!」
全然何も分かってなんかいないけれど、無理矢理納得する他にこの状況を飲み込めそうにもないからとりあえず佳主馬はそうすることにした。