『消えた光』

□5.差し入れ
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「エドワード、今晩一緒に食事に行かないか?」

「ん?行くー。もちろんおごりだよね?」

「私が君にに出させたことあるかね?」

「ない」


ニカッと楽しそうに笑うエドに、ロイもつられて笑う。

定時よりも早く帰れるとき、ロイはよくエドワードを食事に誘う。

大抵は司令部から一緒に行くか、エドが用事などあればそれが終わってから待ち合わせるかがほとんどだ。

けど、アルフォンスたちが一度来てからは3回に1回、もしくは5回に1回、エドワードが着飾ってきてくれるようになった。

……と言ってもどこかの令嬢のようにというわけではなく、アルフォンスたちに会った時のような
ワンピースやスカートといった女の子らしい格好ではあるが。

それでもロイには十分だった。



……まるでデートしてるみたいで。






















   * *



「はぁ〜、おいしかった〜」


いつかに着ていたあのワンピースに身を包んだエドワードを連れて、今日もロイは食事に行った。

恥ずかしがりながらもロイのエスコートに身を任せてくれる少女にロイの機嫌は最高潮だった。

錬金術の話は合うし、一緒にいて疲れない。

それどころか、楽しすぎてこの時間がずっと続けばいいとさえ思う。

目の前にいる少女もそう思ってくれているといいのだが……









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