『消えた光』

□4.弟夫婦
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「アル!ウィンリィ!」

「姉さん!」



セントラル生活から1か月。

エドの元にあるとウィンリィが訪れた。

もちろん、費用はキング持ち。








「どう?セントラルは慣れた?」

「まぁまぁかな?なんだかんだ言いながらほとんど司令部に入り浸ってるし。
 そういうお前はどうなんだ?」

「えへへ……」

「あー、うん、ごちそうさま」



幸せそうに笑いあう2人に、エドは苦笑して手を合わせた。



「にしても珍しいわね。こっちではそんな格好してるの?」

「んや、今日はキングがアルたちが来るからって持ってきた。この1か月で5回くらいかな?
 スカート履いたの」


そう言うエドは、白いシルクの足首まで隠れるワンピースに、淡い水色のカーディガン。

白い足を惜し気もなくさらしたミュール。

髪は上の方で少し掬い上げて後ろで結び、結び目には花が飾られている。

残された髪は光り輝いて下ろされたまま。

恐らく、10人が10人とも振り返る美少女。


よく無事に自分たちを待っていられたものだ。


アルとウィンリィは違うところで感心してしまう。

恐らく自分の容姿に無自覚な姉は周りの男たちの視線の意味にも気づいてないに違いない。









「お昼はどうする?何か食べたいのあるか?」


――食事代はキングがくれたから何でもいいぜ?


キングの甘々は変わらずのようだ。

いつもは甘えることをしないエドが、アルが来るからと素直に受け取ったので、興奮したキングが余分に持たせたのだろう。

明らかに食事代だけでは消費しきれない量の分厚さだ。



「レストランでも行って、そのあとスイーツバイキングでも行こうか?」

「いいわね!アルもそれでいい?」

「姉さんとウィンリィがそれでいいならいいよ」



とりあえず移動しようか、と色んな意味で目立つ3人は談笑しながらその場を離れた。






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