長夢〜願いはたった一つ〜


□西本願寺〜再会
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しばらくして原田さんは口をはなし、処置してくれる。

「これでよしっと」

『あ・・・ありがとうございます。』

原田さんの顔を直視できず私はお礼をいった。

「気をつけろよ?」

『はい・・///』

原田さんは私の頭をポンポンとして私は顔を真っ赤にさせた。


私は平静を装って料理をした。



一段落したところで広間に集合がかかった。
この屯所の広間はとにかく広い。
隊士が全員はいってもまだ余裕があるくらいだ。

そんな中近藤さんが声をあげる。

「皆も、徳川第十四代将軍・徳川家茂公が上洛されるという話は聞き及んでいるな?」

「その上洛に伴い公が二条城に入られるまで新撰組が総力をもって警護の任に当たることを要請受けた。」

隊士たちは歓声を上げていた。

土方さんも彼の言葉で喜んでいるようだった。


隊の編成に沖田さんは風邪気味らしく屯所待機となり平助くんも自身から屯所待機を希望した。

江戸から帰ってきた平助くんはどこか様子がおかしかった。しかし本人が言う気がないなら無理には聞かないほうがいいと思い何も聞いていない。


それぞれの隊の編成を発表して土方さんはこちらをむく。

「で?お前らはどうすんだ?」

『え・・?』

「呆けてるんじゃねぇよ。お前らも警護に参加するかって聞いてんだよ。」

『はぁ・・・。』

千鶴ちゃんを見ると驚いているがどこか嬉しそう。

「行きます!!行かせてください!!」

『なら、私も行かせてください。』

私たちは宣言していた。


「ま、お前たちには伝令とか使いっ走りだけどな。覚悟しておけ?」
土方さんがニヤッと笑う。

『ははっ・・・』
私は苦笑いした。

がんばろう・・・。
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