長夢〜願いはたった一つ〜
□舞い踊る巫女
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雑談をしながらご飯を食べ終えまた平助くんが膳を取りに来てくれた。
『平助くん………ありがとう。』
私は平助くんに感謝を述べると平助くんはにかっと笑ってくれた。
「大げさだなぁ〜!!まぁちゃんと食べたみたいで良かったぜ!」
「あっ!土方さんが秋月にこれ。」
平助くんは思い出したように風呂敷を手渡す。
『これ…巫女の衣装…』
「夜更けたら呼びにくるから準備しとけって!」
風呂敷の中に入っていたのは私の荷物に入っていた巫女の衣装。
『わかりました。』
私の返答に平助くんはじゃぁよろしく〜と膳をもち部屋をあとにした。
「………??」
千鶴ちゃんが不思議そうにのぞきこんでくる。
『今日はね、満月なの。土方さんたちにお願いして庭で夜更けに舞を踊らせてもらうの。紅桜に捧げるために。』
「そうなんですね!」
千鶴ちゃんはにっこり微笑んだ。
私は巫女衣装に身を包み、準備をして声がかかるのをまった。