長夢〜志 あなたと共に〜
□禁門の変
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『・・・駄目ね・・・。』
「あぁ、こっちもだ。」
長州の者たちは私たちがついたときにはすでに全員腹を切っていた。
山から下りてくると土方さんの姿があって新八も私も隊士の皆もホッとした。
『大丈夫でした?』
「あぁ、せめて一太刀浴びせてやりたかったんだが途中で薩摩の連中の横槍がはいった。」
『薩摩・・・?』
「あぁ。風間千景と言うらしい。風間には強くいえないらしくて薩摩の連中も迷惑しているそうだ。多分今回も独断での行動だろう。」
『へぇ・・・。風間ねぇ。』
「にしてもそっちは全員自決か。まぁ敵ながら見事な死に様だな。」
『新選組としてはよくないけど。』
「まぁ潔しは潔しだ・・・な?」
『そうですね・・・。』
この事件は後に「禁門の変」と呼ばれるようになった。
情報伝達がうまくいかなかった私たち新選組は活躍らしい活躍はできなかった。
そして御所に向けて発砲したことを 理由に長州藩は朝敵として扱われていくようになる。
わたしたち新選組も長州の敗残兵を取り締まるため京から離れ大阪から兵庫にかけて警衛した。
まぁ、私と千鶴は主に屯所待機だったけど・・・
そして月日はどんどん経ち年末を迎えた。