長夢〜志 あなたと共に〜

□新撰組四番組組長
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壬生寺にて


幹部たちが見守るなか私は新八と向かい合う。

「おう!俺は手加減できねぇからな?」

『はい!私も最初から本気でいかせていただきます。』


その言葉を皮切りにお互いの木刀が交わる。

カンッカンッ


変わらないな・・・。


「なかなかじゃねーか!!」
余裕そうな新八に私はイラッとする。
『そりゃどーも。』
最初こそ正面で競り合っていたがずっとそのまま受け続ければ女の私の体力が持たない。

しかも一々新八は全力でぶつけてくるから手がしびれる。


私は胴を中心に低い姿勢で木刀を振る。

「ちっ・・・」

新八が少し余裕がなくなった顔をした。

『そうやって余裕こいてるからですよ?』
『これじゃ龍飛剣は使えません。』

「んなっ!!お前・・・」

明らかに動揺した新八をみて私はニッと笑った。

そして体勢をさらに低くして新八の足に自身の足をかけて体勢を崩す。そして私はそのまま新八を押し倒す。


ガンッ

仰向けに倒された新八に馬乗りになり私は新八の横すれすれに木刀をさした。

『相変わらずだね!!新八。』
私はにっこり微笑む。

「え・・・お前もしかして・・・楓か?」

『あはは、びっくりした??』

「はあぁぁぁぁぁー!!?」

道場に新八の叫び声が響いた。
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