長夢〜願いはたった一つ〜


□禁門の変
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私はその後も自分にできることで新撰組をお手伝いしていた。

千鶴ちゃんは巡察にでたり病人の看病をしていたり・・・

7月になり、広間に集まった幹部たちに私はお茶を配る。

千鶴ちゃんと手分けしてお茶を配っていると近藤さんが入ってきて宣言した。


「会津藩から正式な要請があった!!」
「ただいまより我ら新撰組は総員出陣準備を開始する!!」


話をきくと池田屋事件をきっかけに長州の人たちが京に集まってきているらしい。それに伴い新撰組は警戒強化中で、このたび正式に出陣要請があったらしい。


私はなぜか胸騒ぎがする・・・。



みんなが準備にとりかかった。

腕を怪我している山南さん、体調が優れない沖田さん、まだ額の傷がいえない平助君は屯所待機になった。

『・・・土方さん・・・。私たちは・・・。』

千鶴ちゃんをつれて土方さんに伺う。

「あぁ?お前たちもおとなしく屯所待機しとけ!!」

「・・・そうですね。分かりました。」

千鶴ちゃんは納得して答える。

私の胸騒ぎは収まらず土方さんを見つめた。

『・・・つれてっていただけませんか?』

土方さんは目を見開くがすぐに顔をしかめる。

「君は新撰組の足を引っ張るつもりですか?」
山南さんが横から口を挟む。

「池田屋での怪我で沖田君も藤堂君も不参加だというのに遊びではないんですよ?」

『・・・・』

「山南総長。それは彼女が迷惑かけなければ同行を許可するという意味の発言ですか?」

ぱっと後ろを見ると斉藤さんがいた。

「彼女は池田屋事件において我々の助けとなりました。働きのみであれば一概に足手まといとも言えないかと・・・」

『・・斉藤さん・・・。』
『お願いします!!!』

私は頭を下げた。

それに土方さんもため息をついて同行を許可してくれた。
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