長夢〜願いはたった一つ〜


□舞い踊る巫女
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私と千鶴ちゃんの距離は近くなり私の未来の話などの雑談をしていた。

思えば高校は行かなかったから友達という友達は本当にいなかったなぁ・・・などと浸っていると襖越しに声が聞こえてきた。

「おい、いるか?」
声で原田さんだとわかる。

千鶴ちゃんが襖を開けてくれると夕餉の膳を持ってきてくれた原田さんと藤堂さんが部屋に入ってきた。

「おっ!いたいた〜〜ほら、もってきたぜ!!」
藤堂さんが膳を置いてくれた。

『藤堂さん、原田さん……ありがとう…ございます。』
私はかしこまって頭を下げる。

「いいって、いいって〜……お前って何歳?同じぐらいだよな??」
藤堂さんは私のことをじっと見つめて質問してきた。

『え、と…17歳ですねぇ。』

「なぁんだ!本当変わんねーじゃん!その、藤堂さんってやめろよなぁ。平助でいいよ!!」
藤堂さんは私に詰め寄る。

『......』

いきなり詰め寄られ目をパチパチさせていると...原田さんが遮った。

「おい、いきなりこんなの秋月が困ってんだろ?」

「なんだよ、左之さぁん!」
藤堂さんはどこか不服そう。

『平、助くん………?』
私はそう言ってくれることが嬉しくて顔がニヤけるのを感じながらも平助くんと呼んでみた。

「ッッ///!!あ、あぁ!そうそう!さぁ、早いとこ食えよ!///」
平助くんはどこか照れたように笑ってくれた。

「...じゃぁまたあとでくるからな。」
原田さんは立ち上がると私の頭をポンポンして部屋をあとにした。

『原田さん、ありがとうございます。』




(......///)

(おい、平助。顔真っ赤だぜ?)

(なっ!!///)
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