短夢
□あなたと出逢うため1/永倉 社会人パロ
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金曜の夜、出張から帰ってきた私は彼のいる部屋に来ていた。
私が来ることは知らせていなくて、今週末は出張で疲れたからゆっくり休めといってくれた。
上司でもある彼はとても優しいのだが、1週間の出張で私は彼に会いたくて、こうして今部屋の前まで来ている。
驚かせたくて合鍵をつかって静かにはいる。
・・・・
「え・・・?」
私のときはその瞬間とまった。
私以外の女物の靴・・・。
10センチぐらいある高いピンヒール。
私はそれを見ただけで息がつまり今にも倒れそうになる。
激情した気持ちのままゆっくり彼の寝室までいく。
扉の中からあえぎ声が漏れている。
「あぁんっ・・すご・・・」
私は静かに扉をあけた。
『ねぇ。お楽しみのところごめんなさい?なにしてるの??』
人というものは面白いものでこんなときでも冷静に対応できる。
「なっ!!りん!!おまっ・・・」
明らかに動揺している土方さん。女の中に彼のモノが入ったままこちらを見ている。
「えっ?!きゃっ!!日暮さん!?えっ?土方部長の彼女って・・・」
女も動揺していて私と彼の顔を交互に見る。
『たった今彼女じゃなくなったので・・・続きをどうぞ。ごゆっくり』
私はにっこり微笑んで背を向けて元来た道を戻る。
後ろから土方さんの「おい、まてよっ・・・」って声が聞こえてくるがお構いなし。
私はそのまま彼の部屋を後にした。