長夢〜志 あなたと共に〜

□健康診断と大掃除
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はぁ・・・今日は一段と屯所内が騒がしい。

なんでかって?それは松本良順という先生の健康診断が行われているから。

千鶴は松本先生の名前を聞くと私の手を引っ張って広間に向かう。

『千鶴〜〜〜?今は行かないほうがいいと思うけど・・・』

っていってみるものの興奮してる千鶴はお構いなしに歩みを進める。

スッと広間の襖を開けるとちょうど新八が先生に診てもらっているところ。

みんな列になって並んでてしかも上半身裸。
千鶴は真っ赤になる。


だからいったのに・・・



「ふんっ!!!」
「どうですか!?剣術一筋で鍛えに鍛えたこの身体!!!」


『だれかこの馬鹿新をとめて。』
私はため息をついて皆にいう。

「あーあいつは馬鹿だからな。」

『まったく・・・』

左之の言葉に私は新八に近づき頭を叩く。

『新八!!先生に迷惑かけんな!!』

そして引きずって皆のほうに戻る。

先生は千鶴に気づいたのか薬の補充と休憩を取る。


先生に連れられて千鶴は広間を後にする。


『まったく馬鹿新。』
「なっ!なんでだよー!!!楓。」

広間に女私一人残され皆と話す。

「ってかお前はどうしたんだよ?」

『左之。千鶴に引きずられてきた。』

「そうか。お前は少し顔を赤くしたらどうだ?」
左之が苦笑いしながら言うと平助も乗っかる。

「そうだぜー??楓!!こんなに男の身体が目の前にあるんだし!!」

『平助・・・。あんたたちの身体なんて見慣れてるわよ!!』
私はため息をついて答える。


『なんなら・・・私もここで一緒に健康診断受けてあげよーか。』

ニヤッと妖艶な笑みを浮かべながら衿元を崩して鎖骨を見せる。


「「「////」」」

周りにいた幹部のみならず平隊士まで顔を赤くする。



皆かわいいなぁ。珍しく左之まで顔を赤くしてるし。



「なななっ!!!だだだめだ!!!」

新八が焦ったように私に抱きつく。

『冗談に決まってんでしょ!!』
新八に抱きつかれながらべーっと舌を出しいたずら笑いして衿を正す。


『じゃ、あんまり先生に迷惑かけないでね!!』

そういってポカーンとなってる皆を置いて広間をでる。
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