長夢〜志 あなたと共に〜
□千鶴手合わせ
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また数日たったある日、土方さんと山南さんは今大阪に行っていて留守。
私は久々に新八の二番組と巡察なんだけど・・・。
『千鶴、本当に一人で大丈夫?』
浅葱色の羽織をきて準備をする私は千鶴に向ける。
「大丈夫ですよ!!ただ・・・やっぱり外に行きたいなって思いますけど・・・。」
だよね・・・。お父さん探したいよね・・・。どうしたもんか・・・。
『あっ!!』
私は思いついた!!
『今日は土方さんも山南さんも居ないから、屯所の中だったら自由にしていいよ!!中庭に総司と一がいるから・・・話し相手になってもらいな!!』
私はにっこり微笑む。
「え・・でも勝手に出ていいのかな・・・」
まじめちゃんだなー本当にかわいい!
抱きつきたくなる!!
『大丈夫!なにかあったら私が許可したといっていいから!!』
私はにっこりして笑うと千鶴はありがとうございます!といって笑ってくれた。
『じゃぁ、いってきます!』
千鶴にいって部屋をでる。
少し廊下を歩いて私は声を出す。
『山崎?あとたのんだよ。』
「承知いたしました。」
何もいない廊下に声だけが聞こえた。
「おい!楓!!そろそろ行こうぜ!!」
『新八!!今行く。』
私は新八のところまで駆け寄る。
中庭の横を通る。
『あっ、新八ちょっとまって。総司!一!!』
「あれ?楓ちゃん巡察?」
『そうそう!!』
「雪村はどうするのだ?」
『そのことで頼みがあるの!』
『あの子多分ここにきて声をかけてくるとおもう。だから相手してあげて。で、もし外にでたいっていったら、手合わせしてあげて?』
私がにっこりお願いすると総司はふーんと楽しそうに、一はすべてを察したようにうなずいた。
「雪村の実力がよければ副長に助言しろということだな?」
『さすが、話が早いね!!じゃぁ、よろしく!!』
「楓ちゃん!帰ってきたら僕とも手合わせしてよぉ〜!」
『うーん・・・。千鶴のこといじめなければいいよ!』
「ははっ。ほどほどにしとくよ!」
『よろしくね!じゃぁいってきまーす!!』
『新八お待たせ!!』
「お前は本当面倒見がいいな!」
新八はにかっと笑う。
『まぁね!千鶴は可愛すぎるから!!』