長夢〜同居人はイケメン君!〜
□02 同居人
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「はーい。………って、え?」
玄関のドアを開けて俺は目を見開く。
『どうも!初めましてー!君が………原田くん?』
俺の前にスーツケースを抱えた女一人。
「え?あ、あぁ。って女?」
『あれ?』
『んー………もしかして勇さんから聞いてない?』
「いやまったく。」
しばしの沈黙のあととりあえずリビングに案内する。
近藤さん!!せめて一言いってくれ!!
俺ががっくりうなだれる姿をクスクス笑う。
話をすると日暮りんさん。俺より6個上らしい。たしかにちょっと年上か?って思ったけど6個上には見えない。
そういったら『そんなお世辞なら大歓迎!』とニコニコしてた。
確かにそんな返しは年上っぽいな。
男とひとつ屋根のしたなんていいのか?って聞いたらどうやら前に住んでたフランスでもルームシェアらしく気にしないと言っていた。
警戒心がないのか………?
『それに原田くんは勇さんに信頼されてるし、私になんかして勇さんに報告されてここ追い出されたら困るでしょ?』
「う………たしかに………」
ぐぅの音も出ないとはこの事だ。
見た目はそこらの女子大生と変わらないのにやっぱり年上だな。と実感した。
りんさん…か。