Purple Lilac

□4話
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「………んー、一日目終了っ!」
「楓ー、どうだった?」
「何とか出来た!野村くんのヤマも当たってたし」
「野村スゲェよな。私も今回はマシかも」
「ケイ、社会系苦手だもんねー」

一日目の試験が終わって、いつものように話しながら帰りの準備をしていると、いつも以上に廊下が騒がしくて何だろうと思ってると、これまた慌てた声で私が呼ばれた。
新田くんか…なんて悠長に教室を出ると、そこには今までになく不機嫌オーラを全面に出し、顔やら手やら至るところに絆創膏と湿布を貼りつけた、ただのヤンキーが立っていた。

「………な、…何があったの!?」
「………」
そりゃ、みんな怖がるはずだよ!
私もこんな新田くんを見るのは初めてだったから、正直怖くて…しかも勉強したいから会えないって言ったのに、わざわざ来て黙って私の腕を掴んだから、私は引き摺られるようにしてついていくしかなかった。

途中で何度も新田くんを呼んだけど、握る手は緩めてくれなくて返事もしてくれなくて、私は諦めて痛む腕を我慢しながら歩いた。
電車に揺られて、着いた先はたぶん新田くんの家で。
部屋に入って鍵をかけた後、ベッドに放り投げられたところでやっと腕が離れていった。

「……ちょ、……新田……っ……!?」
抗議しようと体を起こしかけた瞬間、噛みつくように口を塞がれて、私はそのままベッドに倒れた。

「……んぅっ?………やっ……んっ、ふっ……」
クチュ、と舌を吸われ口の端から唾液が溢れたけど、新田くんの舌はずっと口内を暴れていて。
スカートの中に手を入れられて太ももを撫でられた感触に、慌てて胸を押し返そうとしたけどがっしりした体はびくとも動かなくて、口を塞がれたまま下着の上からなぞられて体はビクッと反応してしまった。

「…んぅ…んっ……はっ…やめ、新田くんっ……!」
「……黙れよ。彼女だろ?」
「……やっ!……だからって……んやぁ……」
「痛いのがいいか?……そのまま、突っ込むぞ」
「……っ!?やだ、やだお願っ…!……」
下着の隙間から、新田くんの指が数本直接侵入してこようとしたから、怖くて私は涙を流した。
「……初めてか?…」
聞かれたことに恥ずかしさが伴ったけど、それよりも新田くんのことが怖くて、私は必死で首を縦に振った。
それを確認した彼は、少しだけ顔を綻ばせると何を思ったかいきなり下着を脱がせ、太ももに手をかけた。

「………やっ、恥ずかし……離しっ……!?ぃやぁぁっ……!」
手で隠そうとしたけどそれも叶わず、ピチャッと音を立てて、生温いものが割れ目をなぞった。
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