Purple Lilac

□4話
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「…やっ、ねぇ……やめっ……はっ…」
ピチャッ、クチャっと上下に舐めては、時にヌリュっと舌を中に差し込んで膣内を責めてきた。
「…はぁっん……やぁ…ダメ…やっ…んんっ…」
自然に出てしまう自分の声も恥ずかしくて、私は指をくわえて声を出さないようにした。
「……声、塞ぐな……それと、俺が聞きたいのは否定の言葉じゃない……」
「…んぅ?………っっ…!?……ぁはぁぁっっ……!……っやぁぁ…」
下から私を睨み言ったかと思うと、直後に敏感な蕾にカリッと歯を立てられて、ありえないくらいの衝撃が全身を駆け巡った。
「………やぁぁっっ、ダメっ………それっ…… あ、あぁっん……」
止めてほしいのに新田くんは離してくれなくて、卑猥な音が耳につくのに比例するかのように、無意識に腰が動いて私は頭がボーッとしてきていた。
「……え…やっ、……っ痛……あぁっ…!」
舌の動きが止まったかと思うと、ツプッという音とともに、何かが中に差し込まれて、少しだけ痛みを感じたけどすぐに抜き差しされる感触に私はただ喘ぐしかなかった。
それが指だと気付いたのは、なれてきた頃に本数を増やされたときで。
その頃には、与えられる刺激についていくのに必死になっていた。

「……楓……名前、呼んで……」
「…あっ…新、田…」
「違う。……楓……」
「…え、…やっ……待っ……航、平…っっっ!?」
いつの間にかズボンを下げて、自身を擦り付けてることに気付いた私は制止しようとしたけど、名前を呼んだ瞬間さっきまでと全然違うおっきくて熱いものがズブリと勢いよく入ってきた。
痛くて涙が流れたけど、新田くんは両手の指を絡めながら優しくキスをしてくれて、それに夢中になるうちに痛みは薄れていった。
「………はっ……大丈夫か?」
「…ん、…うん……」
「……動くぞ?…」
「……ん……ギュッて……して…… 」
「楓……っ……」
「……あ、あ…っ……んん…」
無意識にねだった私の体を抱き締めながら、新田くんは激しく腰を打ち付けてきた。
私はしがみつきながら、はしたない声をあげるしかなくて、でもだんだん気持ちよくなってギュッとしがみついてる腕に力をこめてしまっていた。
「気持ち、いいか?」
「はっ、……あぁん…いぃ、よ……気持ち、いい……っ……」
「……くっ…」
「……っ、やぁ……航、平っ……」
動きが止まったかと思うと、新田くんは私の髪を撫でながら再び唇を重ねてきた。




「………あの…」
「……ん?」
動けなくて横になっている私の側で、着替えをしている新田くんをボーッと見つめながら声をかけた。
「……えーっと………その顔を中心とした絆創膏……何?…」
「……は?気にするとこそれかよ?」
「…んー……確かにいろいろ聞きたいことはあるんだけど…やっぱり、それは目立って目立って……」
「昨日の夜、絡まれて喧嘩した」
「…………………」
何となく予想はついてたけど、やっぱりというか改めて不良だと思わずにはいられない発言に、私は小さくため息をついた。
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