グリムワール学園
□第4章 駆け引き
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ミ「…ァァアアア!!!…く、あっ?何、をした。わた、くしに何を…?!」
?「苦しいだろぉ?それに逆らう事なく、従えば新しい《日比野ミコト》になれるんだせぇ?嬉しいだろぉ?」
ミ「…へ、だと…お…ってた。ど、して私、の名を……しって……?貴様など、が……!!!」
?「〜〜ん♪だから、最初から《低級》じゃねぇーって言ってるだろ?こんなに正体丸出しで迎えてやってるのに気づかないとは、歴代の生徒会最弱説ってマジかぁ〜〜?」
ミ「…ッ!!!!き……さま、許さな、い。ガ…リ、エル。反撃を…開始するわ。」
ミコトは頭を抑えながらフラフラと立ち上がる。その手足には縄できつく縛られているが…
?「ぅん?なにぃなにぃ?新しい遊びしてくれるのぉ?楽しみぃ〜♪」
ミ「…ハァ……。バカに、するものでは、な、いわ。『我の名に置いて命ずる。縄よ、解けなさい。そして、カノ者を捕らえよ』!!!」
ミコトの言葉と同時にミコトを縛り上げていた縄は解け代わりに《悪魔》が縄に縛り上げられる。
ミ「…私は、一度…失礼……し、なか、まを連れ……くるわ、覚悟……な…い。」
ミコトは大量の汗をかいていて、顔色もとても蒼白く足取りも覚束ない。それでもミコトは気高く前へと進もうとするが
?「…あんたのことぉ?少しだ〜け見直したよぉ?でも、逃がさねーよ『時間だ』あんたも終わりだよぉ?」
そう告げた瞬間にミコトの意識が急激に堕ちる。ミコトは何の術もなく倒れこむ…
ミ(…そんな、頭が…さっきのが?ごめんな…い。約束したのに……。ルカ…私は…)
プツンーーミコトの意識はそこで途切れた…
その頃謳歌は木の傷を追って小さな小屋を見つけた。小屋の中を確認しようにも窓にはカーテンがしてあり中を覗く事は出来ない。
「…困ったな。兄さんこう言う場合はどうすれば……。頼るな、考えろ。」
兄を頼ろうとも兄は居ない。もし、居たとしても頼るばかりではいられない。謳歌は悩むが1つの思いが大きくなるだけだった。それは…《ミコトの無事が一番》と言う事だった。
「時間がたてばたつほど危険に晒される。なら…」
決心をして、中に入ろうとした時…中からミコトの苦痛に歪む悲鳴が聞こえてきた。