想定の国のアリス
□エピソード5
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不思議に思うアリス。妖しげな笑みを浮かべながらキノコの上でアリスを見下ろすイモムシ。静けさが響く森の中で2人は会話を交わす、二人の声が静かな森に不協和音を奏でる。
(…フゥー……ねぇ?アリス)
「何かしら?」
(君は…どんな子なんだい?質問するから答えてくれるかい…)
「どうして答えないといけないの?私はそんな事を聞いてるんじゃないわ」
(答えてくれたら君が今すぐにでも教えて欲しい情報をあげるよ…だから良いだろう?)
ふと、水タバコを吹かすのを止めアリスに問うイモムシ。イモムシはアリスに興味があったのです。アリスはイモムシの持っている情報が気になったのでイモムシの質問に答える事にしたのでした。
イモムシは些細な事からどうでも良いと思う事までアリスに質問をするのです。アリスは質問の多さに飽きてしまい質問の半分は適当に答えだしたのです。
(…アリス……ねぇ?聞いている…?………アリス……)
「もぅ!いい加減にしてよ!あれからもうどのくらいたったと思ってるのよ!!しつこいわ!」
(おやおや、もう質問の時間は終わりなのかい?仕方ない…それじゃ次は私の番って事かい…それじゃ君に必要な情報をあげようか…)