グリムワール学園

□第4章 駆け引き
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ミ「…何を言ってるのよ!憎いなんてあるわけ無いじゃない!!!私は今度こそあの方の…役にたつの!」

?「ブッ!アハハハハハ!!」

ミ「な、何が可笑しいのよ!!これだから《低級悪魔》は。仕方ないわよね!だって知能が無いのだから!!」

?「だから、《低級》じゃねぇーよ。それに、『役にたつ』だぁ?愛しの生徒会長様が奪われて、哀しいだろ?そうだろ?だからさぁ〜。アイツさえ来なければって思うだろぉ〜?」

冷たい眼差しを向け《悪魔》を見ていたミコトの瞳が一瞬だけ闇を映す。ミコトの瞳は《悪魔》を見てその瞳を反らす事が出来ずにいた。

?「ほら、そうだろう?急に来て《生まれ変わり》で、だからって、ずっと側に居たのに居られなくなるんだぜ?たえらんねぇだろうぉ?」

《悪魔》の顔はとても楽しそうに笑っていて、その巧みな言葉一つ一つでミコトを闇へと誘う。少しずつ少しずつその者が抱く小さな《綻び》を大きな《闇》へと導く。

ミ「…ぁ……あ。ふ、ふざけるな!私は、私はこの身に《ガブリエル》の加護を受けし者。貴様などに付け入られる気は毛頭無い!!消え失せろ!!!」

?「…クスクス。本当に良いの?取られてしまうよ?愛しき者の横に居る権利を取られてしまうよぉ?」

ミ「…ルカが!ルカが決める事よ。私が決めるんじゃないわ、ルカが側に居ても良いと言えば私は側に居れるの!取る取られるじゃないのよ!」

?「…ふぅーん?ほんとぉーにぃ?いい加減にさぁ、素直になれよ。お前は《天使》の《力》をわかっちゃいねぇーよ?このままじゃあ、もちぃっとすればぁお前に待つのは《死》だけだぜぇ?」

顔をミコトに近づけ耳元で囁くようにに甘ったるい声でミコトを《闇へと誘う》その瞳は獲物を見据えて絶対に『逃げる』と言う事を考えさせずましてや逃がす気など無い。

ミ「…黙れ……黙れ、黙れ黙れーーー!!!」

ミコトの声が室内に響く。それとほぼ同時に《悪魔》は問う。

?「…俺ならお前を楽にしてやれる。苦しまなくていい。悲しまなくていい永遠に楽しい楽しい夢のような世界で生きられる。楽しいぞぉ?」

その声にミコトは一瞬の揺らぎを覚えた。《悪魔》はそれを見逃す事なくミコトにとある《使い魔》を体内へと送り込む……
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