グリムワール学園

□第3章 認める者 対立する者
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それから謳歌はいつの間にか意識を戻していたルカとともに生徒会室へ戻ってきていた。生徒会室では先程の事件の解明を急いでいた。

ル「…どう?何か進展はあった?」

ラ「…それが……いつもならとっくに解っているはずなのだけど、どうも解明出来そうにないんだ」

リ「…ルカ。これは言い逃れとかじゃねーけど、《悪魔》達の野郎が仕掛けたとしか思えねー。」

そう言いながら謳歌の手を掴み腕の服をあげ、謳歌の腕を調べ始めた。

「…?!……急にそういう事をするのはどうかと思いますよ……」

リ「どうして、ルカがそばにいるのに……隠していた?」

「………。別に隠してなんか…ない。」

リ「言ってなかったんだ。隠してたも同じだろ!!」

リドの声が響き他の3人も謳歌の腕を見た。謳歌の腕は赤紫色に腫れていたのだ。

ミ「…?!これは……《魔性》?にしては…変だわ?」

ラ「ずっと隠してたのかい?謳歌さん…?どうして言わなかったルカもいたしさっきから僕達もいたでしょう?」

ル「……。あの男が君に…こんなことを?……許せない、許さない……」

「自分のミスなの、ルカ君ヤメテ私は平気。それにさっきから良くなり始めてる。時期に治る。」

リ「時期に治ろうが、イテーのはかわんねーだろ?ふざけんな!」

「…ふざけていないし、これは貴方達が言う《魔性》じゃないと……思いますよ。ルカ君が部屋に入る直前に硝子で切ったであろう《男の血が触れた》それから、腫れだした、だから……」

ラ「それは、きっと《魔性》よりも《拒絶》に近いかも知れない…かな。君には《神の血》が色濃く継がれている。僕達の場合は《天使の血》君の《神の血》が《不浄な血》を《拒絶》しているんだと思う。」

ミ「そんな事聞いた事ないわ。そんな事があり得るの?私は《堕天の者の血》を浴びようともそんな事にはならない。不確かすぎやしないかしら?」

ル「…あり得るだろうね……謳歌は僕達とは比べ物にならない《血》の持ち主だから」
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