想定の国のアリス

□エピソード8
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白色の扉をくぐり抜けたどり着いたのは最初の『ウサギの部屋』でした。アリスは戸惑う一方最初に通ることの出来なかった扉を思いだしました。

アリスはテーブルの下から金色の鍵を取り扉の前へと歩み寄りました。しかし扉が小さくて今のアリスの大きさでは通れそうにありません。

そこでアリスはあの森で採ってポケットにしまっていた『蒼いキノコ』をかじり今度こそ最初に通ろうとしていた扉へと足を踏み入れました。

「やっと、この扉ね、最初は『チェシャ猫』に意地悪されて通れなかった。そうよ、ヤッパリ、〔猫〕は居るのよ」

アリスは扉を潜るとき独り言を言いながら歩いていました。最初の出来事を1つ1つ正確に思い出すように。

外から光が差し込み出口が見えたときアリスの感情は《嬉しい》よりも違う感情の方が大きかったのをアリス自身も気づかないでいました。

出口を抜けるとそこには手足の生えた《トランプ》達がせっせと庭を手入れしていたのでした。
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