想定の国のアリス

□エピソード5
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アリスは迫り来る魔物から必死の思いで逃げます。ひたすら走りいつしか辺りは深い森の中だったのです。

「…。ハァ……。ここまで来たら大丈夫かしら…。ビックリしたわ。ずいぶん奥まで走ってきてしまったわ…」

アリスはあたりを見渡しながらゆっくり歩いていました。すると…

(……。フゥー…。……。フゥー。)

目の前にキノコの上で水タバコを吹かしながらこちら見るイモムシと出会ったのです。

そのイモムシは今見たら大きく感じると思ったアリス。それは自分の身体が小さいからか、はたまたもともと大きいイモムシなのか。アリスは気になったら止まりません。

「…はじめまして。貴方は誰?」

(……。フゥー。……。)

(…。君は…『アリス』だろう?)

「……!どうして知っているの?私が『アリス』だって?」

(君は…少々有名なのさ……。君自信が思っていないだけで……ね…?)

「…そうなの?そんなはず無いと思うのだけど…」
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