想定の国のアリス
□エピソード4
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1人なってしまったアリス。どうしようかと悩んでいる時に追いかけていた「ウサギ」を見つけたのです。
(ねぇ、そこの貴女。私は家に忘れ物をしてしまった。だから急いで取りに戻ってくれ。)
「…どうして、私が?」
(何を寝ぼけた事を言っているのです?貴女はメイドでしょう?さぁ、早く戻って取りに戻って下さいね。)
アリスは急な事でビックリ。しかし、せっかくのチャンスを放っておく事にするのも、もったいないと感じたアリスはメイドのふりをして「ウサギ」の家へと行くのでした。
その道、アリスは考えていました。ずっと「ウサギ」と言っていても良くない…なら、今までしてきたように《想定》しようと…
「私は追ってきたウサギを『白ウサギ』と想定するわ!」
アリスはまた一つ《想定》したのです。そして『白ウサギ』の家へとたどり着きました。
喉が乾いたアリスは『白ウサギ』の家にあった小瓶に目が行き、その小瓶を飲んでしまいました。
その頃、『白ウサギ』は…
(遅い…遅い…何をしているんだ。)
(仕方ない。自ら出向くとしましょう…)