想定の国のアリス

□エピソード2
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「私は誰なの…どうして、自分の名前がわからないの!!」

(うるさいにゃ。じゃあ君の好きな《想定》で僕は君を『アリス』って呼ぶにゃね)

「『アリス』?…わかったわ。貴方にも名前を私はつけたものおあいこね。」

そうして、少女は『アリス』少年は『チェシャ猫』とお互いを呼び会う事にしたのでした。

「あぁ、そんな事を話してる場合じゃないわ。私は用事があるの、あの扉を、通るにはどうすれば良いの?教えて『チェシャ猫』」

(どうして僕が…教えなければにゃらない?)

「お願い。急いでるの!」

ニヤニヤ(…そうにゃね。急いでるののならしかたにゃいね。)ニヤニヤ

(そこの小瓶の中身を飲めばいいにゃよ)

「小瓶の中身を?ありがとう!」

キュポン…ゴクゴク。アリスは教えてもらった通り小瓶の中身を飲み、中身を飲み干してしまいました。

みるみるアリスの身体は小さく小さくなっていったのです。しかしアリスは気づいたのです。テーブルの上に鍵を置き忘れていると…
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