虚無ノ欠片

□第肆話
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雪「消えた?気配が完全に無いそんな馬鹿な」

雪(一体誰なの!身体がアイツを見ると余計におかしいなんでなんで!)

雨の中屋敷の侵入を許し指一本触れられず苦痛の顔を浮かべる雪葉。
そんな時屋敷の電話が鳴っている事に気づく雪葉は濡れた身体を拭きながら急いで電話に出るのであった

雪「はい、空乃ですがどちら様でしょうか?」

祈「雪葉。今日は帰れなくなりました雨で道が塞がり明日にならないと復旧しないのです」

雪「母様。お身体は大丈夫ですか?」

祈「心配ありません。それだけ伝えておこうと思っただけですのできりますね。それでは、夕餉はしっかり取りなさい」

雪「了解致しました。お気をつけて帰還ください」

ガチャ プープー

雪(母様がいない日は珍しいな何年ぶりだろうか、ご飯かどうしよう。)

雪「…そうだ、せっかくだから今日だけならきっと、大丈夫…」

その頃の遥斗は雪葉と別れ真っ直ぐ家に帰っては行かずに近くのスーパーによって白雪のおやつを買って帰るの事にしたのだった

遥(白雪におやつでも買って機嫌直してもらわねーとな。ホントは雪葉が居ればすぐに直るけどまぁ、無理だもんな。)

おやつを無事に買い帰ろうと思った矢先に雨が降りだした

遥「げ、ついてねーな。ったくしょーがねーか」

おやつを上着のポケットにしまい走って家に帰ることにした遥斗。もうすぐで家につくという時に…

遥「…誰だ?俺になにか用か?突っ立ってても何もわかんねーんだけど?」
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