鬼龍院翔(^-^)
□甘い夜
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翔「ううぅ…(((^-^)))」
翔がさっきからトイレに籠って出てこない。
2分おきくらいに呻き声のような辛そうな声が聞こえてくる。
心配だなあ…。
普段はこんなに心配はしない。
翔だって大人だしちょっとした腹痛くらいは誰でもよくあることだから。
でも今回はツアー中だし、明日には長崎へ移動する日。
ライブ当日にはいつもなんとか調子悪くても頑張って調整して元気になる彼だからきっと大丈夫。
でもやっぱり治らなかったらなあ…。
珍しく心配性になってしまう。
大好きな彼のことだから余計ね。
一緒に暮らしてても何もしてあげられない自分が情けない。
翔「ふぅ…、なんとか治まった(((^-^)))」
翔がトイレから赤い顔をして出てきた。
名無しさん「大丈夫?トイレ暑いでしょ、お腹の調子悪いの?」
翔「うーん、なんか下痢しちゃっててね、お腹はずっと痛いしトイレばっかり行っててしんどいよ…(⊃-^)」
辛そうにお腹をさする翔。
こんなんで明日の移動大丈夫かな。
名無しさん「明日は大丈夫なの?」
翔「まあなんとかなるように、ビオフェルミンでも飲んで寝るよ(^-^)」
名無しさん「ごめんね、何もできなくて。」
翔「そんなこと言うなよ、心配してくれるだけで嬉しいよ(^-^)俺のほうこそごめんな?心配させちゃって(⊃-^)」
名無しさん「ううん、早くよくなってね(^-^)」
わたしは翔を優しく抱きしめてお腹をさすってあげた。
こんなことしかできないけど、心配してるんだよって気持ち。
翔は少し驚いた顔をして、それからいつものすきっぱを見せて微笑んだ。
翔「ありがとな、名無しさんのおかげでお腹の痛みも治まりそうだよ(^-^)」
名無しさん「わたし何もしてないよ…。」
翔「心配してくれただけでじゅうぶん(^-^)それに幸いそんなに酷くないし。」
名無しさん「本当?ならいいけど…。」
翔「大丈夫だよ(^-^)俺、お風呂入ってくるな。」
名無しさん「待って!一緒に入ろう?」
翔「えぇ(((^-^)))」
名無しさん「嫌なの?」
翔「い、嫌じゃない…!むしろ嬉しいんだけど、名無しさんの……。」
名無しさん「わたしの?」
翔「は、裸を見るわけじゃないですか(((^-^)))」
あー、そういうこと。
名無しさん「いいよ、目を逸らしても(^-^)わたし翔の後ろにいるから。」
翔「わ、わかった…(⊃-^)」
それから、
一緒にお風呂に入って一緒に寝た。
朝起きると、隣でむにゃむにゃ言いながら夢の世界にいる翔を見て少し安心した。
朝ご飯はいつもわたしの仕事。
今日は翔のお腹のこと考えてお腹にやさしいメニューにしよ!
翔「おはよぉ(⊃-^)」
翔が起きてきた。
名無しさん「おはよ!今朝は鮭のお粥とたまごスープだよ(^-^)」
翔「もしかして俺のお腹のために…?」
名無しさん「もちろん(^-^)!」
翔「わざわざありがとなあ(⊃-^)」
名無しさん「たまには彼女らしいこともしないとね!」
翔「じゅうぶんだよ(^-^)ありがとな。」
恥ずかしいのかほっぺたにちゅってしてきた。
こんな可愛い三十路他にいないでしょ!
名無しさん「ふふっ、早く食べよ?」
翔「うんっ!おいしそう、いただきまーす(^-^人)」
翔は残さず食べてくれた。
翔「ふぅ、美味しかった!ご馳走様(^-^人)」
名無しさん「いえいえ(^-^)もう出るの?」
翔「うん、病院行ってから行こうと思って。だからもう出ないとな(^-^)」
名無しさん「わかった(^-^)気を付けてね!」
翔「ありがとな〜(^-^人)」
そして翔は笑顔で家を出て行った。
きっと大丈夫って信じてる。
今日もわたしは彼のことが大好きです(^-^)
end