小説
□頭文字G
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ただならぬ緊張感がブルマのいる空間に漂っていた。キッチンの中の様子はその位置から見えないが、どす黒い妖気がキッチンから放たれている気がした。
ザザ……ザザザッ
ブルマの無線機が再びノイズを拾う。
ブルマは急いで無線機に耳を押し当てた。
『やっほー、ブルマ。そっちの様子はどうだい?』
……声の主はこれまた呑気な父。
「今のところ敵の動向に変化は見られないわ。
……というか父さん、はやく駆除装置直してよ!さもなきゃ殺虫剤撒きに来て!
もうこりごりよ、こんな状態〜。」
エネミー。
それはイニシャルGのあいつだ。